君だけを愛す。★055★
無意識に鏡に映った自分の顔が目に入る。冴えない容貌はさておき、恐ろしく小顔だ。しかも、それに輪をかけて耳が小さい。だから生活に余裕など生じないのか、金運に欠けているのか。このまま冴えない人生を送り、妻と一緒にひなびて密かに死んで行くしか道は残されていないのか。人生が常に選択の過程なのだとしたら、自分はいつも常に不正解の選択ばかりを繰り返して来たのではなかったか。それが今の私のすべてではないか。
私は、いったい、どこへ行こうとしているのだろうか。どこに向かおうとしているのか。すべては風に吹かれている。私の求める答えも風に吹かれてしまっている。
遠くへ、いや、それとも、このまま、しかし、夢のかけらさえないのか。
私は、いったい、どこへ行こうとしているのだろうか。どこに向かおうとしているのか。すべては風に吹かれている。私の求める答えも風に吹かれてしまっている。
遠くへ、いや、それとも、このまま、しかし、夢のかけらさえないのか。
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